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倒産・動向記事

【続報】10月1日に突如、運航を休止していた 2018/11/13 (火) 18:51:46
業 種旅客海運業
商 号株式会社五島産業汽船など2社
 <ゴトウサンギョウキセン>
企業コード860062571
所在地長崎県
倒産態様破産手続き開始決定受ける
負債額負債24億7000万円
「長崎」 既報、(株)五島産業汽船(資本金1000万円、長崎市元船町17−3、登記面=南松浦郡新上五島町有川郷字中筋578−10、代表野口順治氏)と、関連会社の(有)ジィ・エス・ケイ(資本金300万円、同住所、登記面=南松浦郡新上五島町鯛ノ浦郷209−1、同代表)の2社は、11月13日に長崎地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は石橋龍太郎弁護士(長崎市万才町6−34、塩飽志郎法律事務所、電話095−824−2333)。破産管財人は山下俊夫弁護士(長崎市万才町3−13、山下・川添総合法律事務所、専用ダイヤル095−824−9444)。

 (株)五島産業汽船は、1989年(平成元年)4月に創業した旅客海運業者。90年(平成2年)5月に(有)五島産業汽船として法人改組し、99年10月に株式会社へ組織変更した。上五島町・鯛ノ浦港を拠点として、高速船による長崎航路のほか、高速船およびフェリーによる佐世保航路に就航。遊覧船事業のほか、レンタカー事業、貨物自動車運送なども行っていた。さらに、廃止された高速船航路を引き継ぐ形で2000年10月に高松−小豆島−神戸・大阪(天保山)を結ぶ定期航路に就航。2001年3月には航路をユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にも延長するなどで業容を拡大し、2003年4月期には年収入高約14億円を計上していた。

 しかし、高松−USJ航路は高速バスとの競合などで苦戦を強いられるなどで2006年までに撤退していた。地元・上五島の航路に関しても、人口減少や景気低迷による利用客数の減少に、燃料費の高騰が重なり収益が悪化。船舶建造・取得にともなう借入金が重荷になるなか、2010年2月と2014年2月に長崎航路に就航する高速船2隻を新上五島町へ売却し、船舶の指定管理者として運航を担う形態に変更していた。この間、2013年6月には有川−小値賀−宇久平航路に就航(その後、グループ会社に移管)するなど航路を再編。2015年4月には有川−佐世保に定期航路を開設するなどでテコ入れを図ったものの、2016年4月に発生した熊本地震の影響で観光客が減少し、収入高は伸び悩んでいた。2017年5月に佐世保−福江航路、同年7月に長崎−天草・崎津漁港航路にも就航したが、収益の改善には至らず、決済難に陥り10月1日に全航路の運航を休止。波紋を呼んでいた。

 (有)ジィ・エス・ケイは1994年(平成6年)11月に設立。(株)五島産業汽船に対する燃料販売のほか、発券業務を手がけていたが、連鎖する形となった。

 負債は(株)五島産業汽船が約20億2000万円、(有)ジィ・エス・ケイが約4億5000万円、2社合計で約24億7000万円だが変動する可能性がある。

 なお、10月10日付けで地元財界の支援を受ける形で新会社の五島産業汽船(株)(資本金4500万円、南松浦郡新上五島町鯛ノ浦郷209、代表藤原圭介氏)が設立されている。新会社は、元従業員らを雇用したうえで、今回、破産となった(株)五島産業汽船より船舶を取得し、10月19日より鯛ノ浦−長崎航路で1日2往復の運航を再開している。

※崎津漁港の崎は、正しくは立つ「崎」です。

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